放射線を浴びたX年後1、2を手掛けた伊東英朗監督によるシリーズ第3弾『サイレント・フォールアウト ~乳歯が語る大気汚染〜』の上映会を開催します。研究者や被曝者へのインタビュー、入手した文書の解明を通して、米国の核兵器開発によって自国が放射能汚染していることを暴いたドキュメンタリーです。上映後に伊東監督と髙垣慶太(Youth Community for Global Hibakusha)、田中美穂(カクワカ広島)によるトークセッションも行います(上映96分 + トークセッション約40分)。
————イベント詳細————
映画「放射線を浴びたX年後III サイレント・フォールアウト」上映会 & トークセッション in 広島
〜アメリカ国内の核実験被害と加害〜
【日時】8月20日(日)16:30-19:00
【場所】合人社ウェンディひと・まちプラザ (広島市まちづくり市民交流プラザ)北棟6階「マルチメディアスタジオ」
(広島市中区袋町6番36号)https://goo.gl/maps/Y53reKrrFqVMsaC78
【参加費】一般1,500円 学生1,000円
【お申し込み】
オンライン決済はこちら:https://silentfallout0820.peatix.com/
現地決済の方:以下のフォームにご記入の上、会場でのお支払いをお願いいたします。
https://forms.gle/spfA3wFrJcrsBAJw6
【共催】Youth Community for Global Hibakusha、核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)
【お問い合わせ】
TEL:082-576-4368
Email:kakuwakahiroshima@gmail.com
【映画内容】
放射線を浴びたX年後Ⅲ「サイレント・フォールアウト」〜乳歯が語る大陸汚染〜
1951 年からアメリカ国内(ネバダ核実験場)で始まった核実験は、928 回に及んだ。そのうち、100 回が大気圏内核実験だった。大気中で行われた核実験によって生れた膨大な量の放射性物質は、風でアメリカ各地に運ばれ、雨や雪とともに落ち、地上を汚染し続けた。アメリカ原子力委員会は、調査の結果、ストロンチウム90 が全米の牛乳を強く汚染していることを把握していたが、国民に知らされることはなかった。ところが、1950 年代なかばから、大陸が放射能汚染していることを国民は徐々に知ることなり、特に、放射能汚染の影響が強いとされるセントルイスで女性を中心とした大きな動きが生まれる。それが「乳歯調査」と呼ばれる活動だった。
子どもたちは、被曝しているのか?カルシウムに似た性質をもつストロンチウム90 は、骨や歯に留まる。そのため、抜けた乳歯を検査すれば、子どもが被曝しているかどうかを証明できる。最終的に集まった乳歯は、32 万本。分析の結果、子どもたちの被曝が裏付けられた。はたして、乳歯調査の結果は?世界の未来を変えたのか?
プロデューサー・監督・撮影:伊東英朗
ナレーション:日本語版 加藤登紀子 英語版 アレック・ボールドウィン
【登壇者プロフィール】
伊東英朗
ドキュメンタリー映画監督/テレビディレクター
1960年愛媛県生まれ。テレビ局ディレクターを経て、2021年に独立。2004年、太平洋核実験によって日本のマグロ漁師が被曝した事実に出会い、映像化。映画「放射線を浴びたX年後」「放射線を浴びたX年後Ⅱ」を制作。芸術選奨文部科学大臣賞、日本民間放送連盟賞、ギャラクシー賞、日本記者クラブ賞特別賞など受賞多数。
髙垣慶太
早稲田大学社会科学部3年
2002年広島県生まれ。Youth Community for Global Hibakusha コーディネーター。赤十字国際委員会(ICRC)ユース代表。核兵器禁止条約の第一回締約国会議出席など、核兵器廃絶に向けて活動する。
Youth Community for Global Hibakusha ウェブサイト:https://youth4hibakusha.mystrikingly.com/
田中美穂
核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)共同代表
1994年福岡県生まれ。2017年、就職を機に広島に移り住む。以後、核廃絶の運動や世界の現状に興味を持ち、2019年1月、カクワカ広島の発足メンバーに。広島選出の国会議員との面会やSNSでの発信を通じて核問題への関心向上に取り組む。