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高岡市立牧野中学校のみなさんにオンライン講演をしました

1月11日、高岡市立牧野中学校のみなさんに向けてオンラインでお話しさせていただきました。5月にある修学旅行の事前学習がしたいと、牧野中学校の先生から講演のご依頼を頂き、今回の授業が実現しました。

 

授業では弊会の活動紹介だけでなく、生徒のみなさんから事前にいただいた質問にお答えしたり、みなさんが普段習っているSDGsと絡めながら、核兵器の問題を考えていきました。

 

これまでも小学校や中学校でお話しさせていただく機会はありましたが、SDGsの視点で話すのは私たちにとっても初めてでした(SDGsについてはこちらのウェブサイトに詳しく載っていました)。

 

平和学習と聞くと、SDGs16番の「平和と公正をすべての人に」を学ぶと思う人が多いかと推測するのですが、核兵器の問題は17つの項目全部に繋がっている、いや核兵器に限らず社会問題は全部繋がってるんですというお話をしました。これは私たちが活動を続ける中で身を以て感じていることです。

 

核兵器の使用によって地球環境が壊され、飢饉や病気が流行すること

核兵器の使用や実験はジェンダーによって不釣り合いな影響をもたらすこと

使用だけでなく保有するだけで核の被害は繰り返され、広島・長崎だけでなく世界にグローバルヒバクシャという核被害者が存在すること

世界では11兆円ものお金が核兵器に使われ、それを福祉や社会貢献に使うことでどれだけ世界が変わるかということ

 

など、核兵器を巡ってさまざまな影響があることをお話ししました。

大切なのは私たちがまず知ることで、それによって新たな疑問が出てきたり、社会を変えるきっかけをつくることができると思っています。

 

授業後には生徒のみなさんから感想もいただきました。

 

  • 核兵器をなくすことによって被爆者がいなくなるだけではなく、救える命も多くなるのだと知った
  • 平和というのはいろいろなところ(核兵器の問題や戦争)につながっていて、一人じゃ何もできないと思っていけれど、今回の授業で学んだことなどを世界に広めることによって、ちょっとは変わるんじゃないかと思った
  • 2030年までに解決しないといけないSDGsでも「核」は重要なキーワードなので、世界で共通な意識を持っておかないと持続可能な社会に目指せないと思う
  • 核兵器は持っているだけで多くの人々に被害が出ることに驚いた。すべての世界の人の気持ちを考え、平等で安心できる社会にしたい
  • 人だけが平和になっても良くないと思う
  • 核兵器はなくしたほうがいいと思ったけれど、安全保障が揺らぐ可能性があると日本政府が言っていることを知って、もしものために持っておいたほうがいいのかもと思った。核兵器禁止条約に賛成・反対の両方の国会議員に話を行くことは、自分の視野を広げるきっかけにもなると思った
  • 今まで核(原爆)の影響は、日本だけが受けていると思っていたけど、世界に目を向けると今も核の影響を受けている国があることが分かり日本だけでなく世界が抱えている問題だと思った
  • 平和にならないことはすぐにできるので危険だが、平和になることは凄く難しいことだと分かった
  • 核兵器作るだけ11兆円ものお金が使われているなんて初めて知った。その分のお金を教育や貧困の人たちのために使えばいいのにと思いました

 

これは一部ですが他にも沢山の感想を頂きました。感想を読みながら私たちがお伝えした以上のことを生徒のみなさんが汲み取って考えてくださっているようで、とても誇らしく、勇気をもらいました。

今回の授業で、みなさんにとって少しでも新たな学びがあれば嬉しいです。修学旅行でもいろんなことを吸収できますように。

牧野中学校のみなさん、本当にありがとうございました。